聖地巡礼 峠茶屋

衰微した日本の霊性を再生賦活させる内田樹先生・釈徹宗先生による「聖地巡礼ツアー」に参加している巡礼部および関係者によるブログ。ロケハンや取材時の感想などを随時お伝えしていきます。

「聖地巡礼 峠茶屋」開店のお知らせ

みなさま、こんにちは。「巡礼部」の管理人です。

このたび、新しいブログ「聖地巡礼 峠茶屋」を開店、オープンさせることになりました。

不束者ではございますが、当ブログ、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

 

……といっても、実際に営業している「峠茶屋」ではありませんし、「聖地巡礼」も「巡礼部」も、名前を聞いただけでは、ほとんどの人にはさっぱりわかりませんよね。

最初のご挨拶ですから、開店に至った経緯も含めて、簡単にご説明させていただければと思います。

 

まずは、「巡礼部」の説明から。

簡単に申し上げますと、思想家・武道家である内田樹先生(神戸女学院大学名誉教授)が主宰する神戸の私塾「凱風館」を拠点として活動する団体です。かつての大学院の社会人聴講生などが集まり、スペインのキリスト教の聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラをいつか巡礼することを夢見て、細々と活動していました。

 

そこに、浄土真宗のお寺の住職で比較宗教学者でもある釈徹宗先生(相愛大学教授)がナビゲーターとして、東京にある出版社・東京書籍株式会社が両先生による対談の書籍化を目指して合流する、という話が持ち上がったのが、20121月のこと。そして同年春、巡礼部と出版社の共催の形で、「聖地巡礼ツアー」がスタートすることになりました。その成果として、20138月に『聖地巡礼ビギニング』(内田樹釈徹宗による共著、東京書籍)が発売されています。

 

ちなみに、「聖地巡礼ツアー」といっても、いわゆる有名な寺社仏閣をめぐる、旅行会社が企画するようなものではありません。

もちろん、そのような場所も尋ねますが、あまり人が訪れない、日常生活に潜んでいるような「聖地」に積極的に足を運ぶことで、その土地が持っている力を感じよう、眠っている自分のなかの「霊性」と向き合おう、というような試みが企画のキモになります。

 

かっこよくいうと、「日本各地の霊性を再生・賦活することを目指したツアー」ということになります。

 

たとえば、大阪では、「都市の霊性」をテーマに、大阪天満宮から四天王寺まで、上町台地をただひたすら歩きました。京都では、古代の3つの大きな葬送の地のうちのふたつ(蓮台野と鳥辺野)をめぐり、奈良では最後に三輪山に登拝し、日本の宗教の「子宮」とも呼べる場所に飛び込みました。その後は、まだ書籍化されていませんが、すでに4回目として「熊野」を、5回目として「長崎」を訪れています。

 

そのように「巡礼」が続いていくなかで、管理人ほか巡礼部の主要メンバーの中で「ある話」が持ち上がりました。

 

もちろん博覧強記の両先生のお話がツアーの根幹であることは間違いない。でも、せっかくさまざまな経歴やバックグランドを持った人間が「巡礼部員」として参加しているのだから、それらメンバーがツアーに参加してどのように感じ、何を得たのか、それらまとめ、公表することは、それなりに意味があることなのではないか――。

 

つまり、「巡礼部員」から見た「聖地巡礼ツアー」についてのブログを開設してみよう、というアイデアでした。

 

簡単にいえば、このブログのコンセプトは、巡礼部のメンバーが巡礼地に至るその途中、「峠茶屋」でお茶を飲みながら、わいわいガヤガヤ話している様子をちょっと盗み見していただく、そんな感じに近いかもしれません(ちなみに内田先生にタイトルを選定していただきました)。

 

両先生のお話がメインストーリーなら、参加している巡礼部の思いや感想は、そのサイドストーリーです。

このブログでは、そのほかにも、書籍には掲載されない両先生の文章やご様子、ツアー前のロケハンの様子なども加えていきたいと思います。

管理人のほか、巡礼部長、副部長らみなさんで協力し合いながら、更新作業を進めていく予定です。

 

なにぶん、「巡礼部」といっても、本業がある身。無理しない程度にほそぼそと、という形にはなりますが、「聖地巡礼ツアー」が続く限り、サポートしていきたいと思います。

 

もしよろしければ、ご都合のよろしいときに、「峠茶屋」にお立ち寄りいただけましたら幸いです。

 

2013年12月25日

聖地巡礼 峠茶屋」管理人